そこから先は
親父がコーヒーを飲み終え、家を出て行くと今度は母親と言い合いをする。



「お父さんになんて事言うのよ。かわいそうじゃない。まったくいつからそんな口のきき方しか出来なくなったの?」



毎日同じ事を言ってくる母親にたいして、あたしも毎日同じ事を言う。



「あんたもうるさい」



これに対して母親も父親同様に何も言わずにため息をつき、あたしの前に温かいミルクティーを置いた。



「お前ら、毎日同じことで騒いでよく飽きないな」



あたしの弟の駆が眠そうに目をこすりながら二階から下りてきた。
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