Tactic
第1話 かけひき
瞼は重くて開かなかった。

明け方までコンビニでダチとつるんでたからかな。


なんか名を呼ばれてる気がする。


それは何度も何度も繰り返される。

うぜぇ……


「…もや……智也!!起きろっ」


目を開け、夢の中から現実世界に戻されると目の前には兄貴の顔が映し出された。


「智也、遅刻するぞ!」


俺の兄貴は南木允也15才。中学三年生だ。


そして俺の名前は…

南木智也13才。中学一年……


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