Tactic
鈍い音を醸し出しながら、ドアが開く。
油をさせば、その音も解消されるというのに、リエさんは気にしてなどいない満面の笑みで俺を迎え入れた。
「学校終わってすぐ来てってメールしたのに…もう夜中なんだけど」
「すみません」
俺が一言そう言うと、リエさんは「まぁ、いいけど」と、俺の頬に手を添えた。
玄関から入ってすぐにある、リエさんの部屋。
女の子らしいピンクのカーテンに安物のパイプベッド。
机はなく、真ん中に丸い小さなテーブルがあり、その上にはたくさんの化粧道具が散らばっていた。
油をさせば、その音も解消されるというのに、リエさんは気にしてなどいない満面の笑みで俺を迎え入れた。
「学校終わってすぐ来てってメールしたのに…もう夜中なんだけど」
「すみません」
俺が一言そう言うと、リエさんは「まぁ、いいけど」と、俺の頬に手を添えた。
玄関から入ってすぐにある、リエさんの部屋。
女の子らしいピンクのカーテンに安物のパイプベッド。
机はなく、真ん中に丸い小さなテーブルがあり、その上にはたくさんの化粧道具が散らばっていた。