Tactic
あれから、少しだけ南木先輩と仲良くなったものの、先輩後輩止まりだ。
今年は南木先輩の卒業式。
それまでに、必ず告白して付き合いたい。
先輩を……彼氏にしたいの。
だから、智也の無茶なかけひきにも承諾した。
「トーコ」
何度目の変声期なのだろう、小学生の頃とは違う低くかすれた声が廊下を通り過ぎようとしたあたしを呼び止めた。
「智也」
立ち止まると、智也へと顔を向ける。
相変わらず、シャツのボタンをはずし制服を乱した格好だ。
そんな格好されたら、目のやり場に困ってしまう。
今年は南木先輩の卒業式。
それまでに、必ず告白して付き合いたい。
先輩を……彼氏にしたいの。
だから、智也の無茶なかけひきにも承諾した。
「トーコ」
何度目の変声期なのだろう、小学生の頃とは違う低くかすれた声が廊下を通り過ぎようとしたあたしを呼び止めた。
「智也」
立ち止まると、智也へと顔を向ける。
相変わらず、シャツのボタンをはずし制服を乱した格好だ。
そんな格好されたら、目のやり場に困ってしまう。