Tactic
「なんだよ、最後なんだぜ?あ~あ、しらける」
あえて、皮肉めいた言葉を口にする。
「ごめんなさいっ……私……」
「告白しに行くんだろ?行けよ」
トーコの言葉を遮り、俺は話を続けた。
「でも」
言い訳は聞きたくない。
拒絶された悲しみと彼女を手放す覚悟で、自然と体が震えてきた。
異様に震える左手を、俺は右手で強く抑えつける。
こんな姿、見せられるか。お前に気づかれたくねぇ。
「さっさと行けってんだよ!」
なかなか、その場を離れないトーコに焦りを感じた俺は、勢いよく立ち上がるとトーコを部屋の出口まで無理やり引っ張り出した。
あえて、皮肉めいた言葉を口にする。
「ごめんなさいっ……私……」
「告白しに行くんだろ?行けよ」
トーコの言葉を遮り、俺は話を続けた。
「でも」
言い訳は聞きたくない。
拒絶された悲しみと彼女を手放す覚悟で、自然と体が震えてきた。
異様に震える左手を、俺は右手で強く抑えつける。
こんな姿、見せられるか。お前に気づかれたくねぇ。
「さっさと行けってんだよ!」
なかなか、その場を離れないトーコに焦りを感じた俺は、勢いよく立ち上がるとトーコを部屋の出口まで無理やり引っ張り出した。