Tactic
そんなことを思い返しながら、今日は私達の卒業式の日。
教室からみんな並んで、体育館に移動途中、私はあることに気づいた。
卒業生が胸につけなくてはいけない、真っ赤なバラの花がないのだ。
もしかして、教室に忘れちゃったか、どこかに落ちたか。
「マユちゃん、ちょっと待って!卒業生が胸につける花、私……落としちゃったみたい!多分、教室かも。探してくるから先に体育館行っていいよ!」
「え?トーコ?!もうすぐ式始まっちゃうよ?」
「すぐ戻るから!」
友達にそう告げると、私は急いで教室に向かう。
もう、みんなすでに体育館へ移動中で、校内には誰一人いない状況だ。
焦りを感じ、前を見ずに床だけを見ながら走っていた。
瞬間、前から来た人物とぶつかってしまった。
「わりぃ。大丈夫か?」
「いえ、こっちこそ、すみませ……」
顔を上げ、私は目を見開いた。
一瞬、真っ黒い髪で誰だかわからなかった。
「智……也?」
彼もまた、私と同じように目を丸く、驚いているようだった。
教室からみんな並んで、体育館に移動途中、私はあることに気づいた。
卒業生が胸につけなくてはいけない、真っ赤なバラの花がないのだ。
もしかして、教室に忘れちゃったか、どこかに落ちたか。
「マユちゃん、ちょっと待って!卒業生が胸につける花、私……落としちゃったみたい!多分、教室かも。探してくるから先に体育館行っていいよ!」
「え?トーコ?!もうすぐ式始まっちゃうよ?」
「すぐ戻るから!」
友達にそう告げると、私は急いで教室に向かう。
もう、みんなすでに体育館へ移動中で、校内には誰一人いない状況だ。
焦りを感じ、前を見ずに床だけを見ながら走っていた。
瞬間、前から来た人物とぶつかってしまった。
「わりぃ。大丈夫か?」
「いえ、こっちこそ、すみませ……」
顔を上げ、私は目を見開いた。
一瞬、真っ黒い髪で誰だかわからなかった。
「智……也?」
彼もまた、私と同じように目を丸く、驚いているようだった。