Tactic
第12話 What Hurts The Most
sideトーコ
駅のホームで、何度か智也を見た。
決まって彼の隣には、女の子が腕を組んで寄り添っていた。
胸が、少し苦しかった。
完全にサヨナラしたと思ったのに、また、私達は近づいてしまう。
「日曜日は10時に駅前で待ち合わせ。いい?」
相馬くんから、電話があって近くの公園まで呼び出された。
智也と少し会話をしたあの日、相馬くんと連絡先を交換したのだ。
男子校で、出会いがないからか、私の友達を紹介してほしいらしい。
同級生だし、断る理由も見つからず、私はアドレスと携帯番号を交換したのだけれども……。
「智也にも伝えとくから」
「って、え?智也?!」
「うん。若宮と若宮の友達、俺ともう一人男呼んで、4人で会うんだから。初めて会う奴より、同級生のほうが若宮も話しやすいだろ?俺、友達は智也しかいねーし」
「待って!あの……その…」
「なに?智也だと都合悪い?他の奴がいい?」
先々決めちゃう相馬くんに、私は戸惑ってしまう。
決まって彼の隣には、女の子が腕を組んで寄り添っていた。
胸が、少し苦しかった。
完全にサヨナラしたと思ったのに、また、私達は近づいてしまう。
「日曜日は10時に駅前で待ち合わせ。いい?」
相馬くんから、電話があって近くの公園まで呼び出された。
智也と少し会話をしたあの日、相馬くんと連絡先を交換したのだ。
男子校で、出会いがないからか、私の友達を紹介してほしいらしい。
同級生だし、断る理由も見つからず、私はアドレスと携帯番号を交換したのだけれども……。
「智也にも伝えとくから」
「って、え?智也?!」
「うん。若宮と若宮の友達、俺ともう一人男呼んで、4人で会うんだから。初めて会う奴より、同級生のほうが若宮も話しやすいだろ?俺、友達は智也しかいねーし」
「待って!あの……その…」
「なに?智也だと都合悪い?他の奴がいい?」
先々決めちゃう相馬くんに、私は戸惑ってしまう。