Tactic
トーコと二回目のキスを交わし、俺はそのまま名前の知らない女の元へと向かった。


色々とお世話になっている3つ年上の叶さんの彼女、リエさんの紹介だ。



女を俺の体の上から突き放す。


「智也くんって、まだ中学生なんだよね?」

「別に歳は関係なくないっすか?」


気持ちのない行為に、服なんて脱ぐ気もしない。


俺は、はだけたシャツのボタンをつけていく。


「うまいのね」


その言葉に、俺は女の顔を見上げた。


そして、唇の端を持ち上げながら立ち上がる。


「叶さんと、どっちがいいっすか?」


呟きながら、俺は女の部屋を後にした。
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