Tactic
ベッドに座りなおした俺は、安司に今までのことを全て話した。


トーコが好きなこと。だけど、トーコは俺の兄貴が好きで、卑怯なかけひきを持ちかけて、キスしていたこと。そして、叶さんからの暴行。それをトーコに見られ、屈辱的な気分になったこと。

全て……話した。


安司は黙って、俺の話しを聞いていた。

あの安司が、小一時間黙ったままだなんて、すごいことだ。


それだけ真剣に、聞いてくれたってことなのかな?


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