アリスゲーム
ハジマリ
「……で、あるからにして…、」
つまんねぇ学校の授業。
何か、とびっきりのスリルを味わいたい。
俺は退屈な授業を上の空で聞き流す。
キーンコーンカーンコーン
やっと授業が終わり、昼休み。
「啓介~、弁当食おうぜ!」
こいつは俺の幼なじみの隆弘。
「おー。」
「お前って本当にテンション低いやつだな。モテねぇぞ!」
ジトーッとした目で俺を見る隆弘。
俺がテンション低いんじゃなくてお前が高いんだろ。
少しは自重しやがれ。
「悪いけど隆弘よりはモテるから。」
俺は勝ち誇ったように言った。
「そりゃーな、確かにお前は顔は良いよ!でもな、毒舌すぎんだよ!」
俺は無視して弁当を食べる。
「人の話くらい聞けー!!」
うっぜーな。