私の好きな人
「さ、いきましょうか。」
「はい…」
部長さんについていくと、エレベーターに乗った。
「今、うちの部署、入社式の案内役に借り出されててほとんどいないんだよ。」
「そうなんですか!そういえば高橋さんがいらっしゃいましたね。」
「うん。彼は重役の案内係だから。」
私の疑問は解消されたところで、エレベーターは7階に着いた。
しばらく廊下を歩くと、広いフロアに出た。
天井からぶら下がっているプレートには、『営業部』と書かれている。
ここが、今日から私の仕事場になる。