私の好きな人
野中は大体中に居る、会社と外回りの連絡役と言ったところ。
『はい、もしもし?』
「仲原だ。」
『え?珍しいですね。部長から電話だなんて。』
「まぁ、ちょっとな。……佐藤さんこの頃どうかと思ってね。」
『あぁ!佐藤さんですか。この頃本当に元気がなくて、見てるこっちがかわいそうになっちゃいますよ……』
「何がだ?」
『いや、宮崎さんが………つらく当たってるんです……なぜか。』
「はあ?宮崎が……」