私の好きな人


全員分のコーヒーを入れ終わり、お盆に乗せて持って行こうとした時、急に給湯室のドアが開き、誰かが入ってきた。


「あなた、仲原部長に何言ったのよ!」

宮崎さんだった………
その気迫が凄くて、お盆を落としそうになってしまった。

「な、何も言ってません。」


「じゃあ、どうしてあんな態度取られたのよ!あんたが、なんか言わないと、あんな事にならないわ!」


いつもの、私に嫌がらせをしている時の目とは違い、鋭くて、憎しみが篭った目をしていた。恐い………単純にそう思った。






< 55 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop