私の好きな人


少し残念そうな顔をすると、

「ナイフが出てくるなんて尋常じゃないけどなぁ…」

といい、私の手を取ると給湯室を出た。



「仲原部長ー!」

宮崎さんがいなくなった方向から、高橋さんが走ってきた。

「どうした、高橋…ナイフ、まだ持ってたのか?」


「あ!ってそんなことより、宮崎さんどうしますか?どっか行ってしまいましたよ!」


「うーん…佐藤さんが無事なら、それでいいよ。」

「いや、また襲い掛かって来るかもしれませんよ?」


「それはないですよ。」

私は言った。

「ないです。絶対に…」


「なんでそんなこと言えるの?こっちは心配だよ?」

高橋さんが心配そうな顔で言う。






< 60 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop