爽やか少年 × 真面目少女

【3】人気者




わたしと春原くんは教室へ向かった。


教室の中からはもう、騒がしい声が聞こえる。




わたしちゃんと馴染めるかな?


友達できるかな?



――――不安。




この二文字が頭にまとわりつく。




わたしは拳を握りしめた。

強く――
強く強く強く――――



もう負けない。
過去の自分なんかには。



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