【短編】元殺し屋シャインの見る夢
「そうか。じゃあ聞くが、

もしオレが誰かに狙われて、

今まさに殺されるって時に、

オマエの手に銃があったなら、どうする?」

「…」

「オマエはオレを助けるために

殺し屋を撃つのか?

それとも、

オレが殺されるのを黙って見てるのか?」

沈黙のあと、俺は口を開いた。

「ドロップさんのためなら、撃つかもしれない…」

命の大切さを教えてくれた人、

生活していく術を与えてくれた人、

俺にとっての大恩人。

その人が狙われていて、

何もしないなんて・・・

きっと無理だろう。
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