記憶の引き出し(短編)
 時間にすれば5分にも満たない短い時を刻んだだけ。


だけど、その中に十分すぎるほどの彼との日々が詰め込まれていた。


懐かしい痛みに、ほんの少し愛しさを感じつつ私は目をギュッとつぶり深呼吸をした。


もう一度いつもと変わらぬ私に戻る為に。


そして前に進む為に。
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