【完】恋の欠片―ユアン編―㊤
今さっきって…さっき視聴覚室から出てったばかりだよ!?



なのになんで…?



しかも雪兎はそんな簡単に女の子を抱きしめる男ではないはず。



一体どうしちゃったの?



「しっ、信じないよ!そんなこと」



「じゃあ直接見てみれば?そこにいるはずだよ。

俺だってさっきそれが異常だと思って、何かあったのかと視聴覚室に来たんだから。

案の定、横島が泣いてたけど…」


「!!!!うそ…そんな…!雪兎はそんな人じゃな…」



「否定するのもいい加減にしろよ。マジで変だよ」



そんな崎田の言葉に、私は心臓がドクンと脈を打った。



心が凍りついたような感覚に陥った。


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