【完】恋の欠片―ユアン編―㊤
もしかして私の言葉、間に受けたかな?



まあ、そのつもりで言ったんだけど。



「雪兎ってば!!」



「……」



いくら呼びかけても、雪兎から返事はない。



「も~!知らないから!!」



そう言って私は方向転換した。


そして歩き出した。



「あっ!!まって癒杏!!!…もー、ちょっとは俺のこと気にしろよ…」



「何か言った?」



「いや、別に…」



「あっそ」



「なんだよその反応!…つか、待てって!!」


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