【完】恋の欠片―ユアン編―㊤
雪兎は再び私の隣にきた。



私が無言で歩いていると、雪兎は後ろにいた女の子に話しかけられたみたいで、歩きながら話していた。



歩きながら話されると迷惑なんですけど!



そして会話は丸聞こえ…。



「俺、今忙しいからさ…」



「何でですか?歩いてるだけじゃないですか!」



「いや、今こいつと話してて…」



話なんかしてないし。



それに、はっきり言わない雪兎にイライラする。

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