【完】恋の欠片―ユアン編―㊤
「「ごめんなさい!!」」



…え?



「昨日の…てっきりあなたが佐伯様のこと好きなんだと思って…」



昨日のって…?


…あぁ、あの女子の集団か。



「あー別にいいよ。気にしてないし」



私は適当に流した。



「本当ですか!?ありがとうございます!」



そう言って頭を下げ、女の子たちは去って行った。



そんな必死になって謝んなくても…。


変な人たち。



ってかなんで私が雪兎のこと好きじゃないってわかったんだろう。



朝の女に聞いたのかな。


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