【完】恋の欠片―ユアン編―㊤
帰り道。



部活にも入っていない私は、学校が終わってすぐ下校した。



通学路を歩いていると、後ろから肩を軽く叩かれた。



びっくりして振り返ると、そこには私と同じクラスの男子、崎田隼人がいた。



「よ!!」



「さ…崎田!どしたの!?」



「いや、横島が見えたから…」



「あ、そう」



横島とは私のこと。



「これ、飲む?」



そう言って崎田は、グレープサイダーを手渡してきた。


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