【完】恋の欠片―ユアン編―㊤
急に私が大声を出したので、皆が何事かとこっちを見た。
雪兎は私から目を逸らし、静かに呟いた。
「…それが誤解っつってんだよ」
「…………はぁ??」
「これ、お前に言ってんだぜ?ちゃんと本人に言ってるっつーの!」
「え……でも好きって…?」
すると雪兎はチラッと私の方を見て、またすぐ逸らした。
「……やっぱりいい。今のなかったことにして」
「え?ゆきっ…」
「じゃあな」
そう言い残して、雪兎は歩いて行ってしまった。
今の……何!?
ちゃんと言ってくれないとわからないよ…雪兎…………
ゆっくりと歩いていく雪兎を、引き止める気にはなれなかった。
雪兎は私から目を逸らし、静かに呟いた。
「…それが誤解っつってんだよ」
「…………はぁ??」
「これ、お前に言ってんだぜ?ちゃんと本人に言ってるっつーの!」
「え……でも好きって…?」
すると雪兎はチラッと私の方を見て、またすぐ逸らした。
「……やっぱりいい。今のなかったことにして」
「え?ゆきっ…」
「じゃあな」
そう言い残して、雪兎は歩いて行ってしまった。
今の……何!?
ちゃんと言ってくれないとわからないよ…雪兎…………
ゆっくりと歩いていく雪兎を、引き止める気にはなれなかった。