【完】恋の欠片―ユアン編―㊤
あるわけない!


あの雪兎を好きになるはずがない。



怜奈はまだ不満そうだったけど、私は自分の心の中で気持ちをまとめてしまったので、それを怜奈がとめるすべもなかった。



「あ、そうそう!怜奈、近くの100均にプリ機できたんだって!

そこ安いし、今度一緒に撮りいかない?」



「え?そうなの?行く行く!」



「よし、決定ー!」



プリクラ撮るの、私すごく好きなんだぁ!



「ねぇ、癒杏。今回の期末テスト、返すの遅くなるらしいね」



怜奈は残念そうな顔を浮かべて言った。


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