【完】恋の欠片―ユアン編―㊤
「何~?怜奈、自信あるの?

私としては返ってきてほしくないんですけど~」



「自信なんてないよ。

ただ、返してもらわないと、心の中がモヤモヤするの」



怜奈は落ち着きがない様子でそう言った。



「ふーん。変わってるね」



「そうかな?」



「うん!」


「『うん!』とかひっどーい!」



2人で笑い合った。





放課後、怜奈と別れ、帰ろうとした…その時。



「横島~!」



「……ん?」



ふいに誰かに名前を呼ばれた。


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