君が好きで
夜9時  家到着
家に帰るとお母さんがカンカンに怒っているのが一目でわかる。
「なにしてたの?」
「さんぽ・・・」
「そんなの知ってる!」
・・・・じゃぁ聞くなよ・・・
「なんで散歩いってたの?こんな夜に・・・」
「・・・・・・」
「黙ってないでしゃべりなさい!」
うざい・・・いぃじゃん別に。深夜徘徊じゃないんだし。。
「ストレス発散してた・・・」
「はぁ?もっとマシなストレス発散の方法考えらんないの?
 不審者につかまったらどうすんの!」
 みんなに怒られた・・・

 でもけんたはそうじゃなかった。
『お母さんに怒られた・・』
「なんで?」
『散歩いてたから・・』
「一人で?」
『悩みとかあったからストレス発散しに行ってた。』
「千里・・・なんで俺に悩み言ってくれないの?」
「もし不審者につかまったらどうすんだょ・・」
「千里、他人事だと思ってない?」
『・・・』
「この辺にも結構いるんだからな・・・」
『うん・・・』
「お前にはわからないと思うけど俺にとってお前の存在はでかいんだからな・・」
「お前だけは何があっても守ってやりたい・・・」
『けんた。。ウチといて幸せ?』
「うん。千里がいたから助かったこといっぱいある。」
『これから迷惑かけちゃうかもしれないよ?』
「迷惑かけてもいい。でも俺が守るから・・一緒にいてくれ・・」
「うちでいいの?」
『当たり前だろ。おれはお前を守るのが仕事で・・・義務だから・・』
「けんたありがと!(泣)」
『泣くなよ、バカ(笑)』

けんたはいつも優しかったね。
うちが何を言っても・・・・全部受け止めてくれたね・・・
そんなけんた大好きだよ・・
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