君が好きで
その夜、突然美穂から電話がかかってきた。

「千里ちゃ~ん!」
『美穂ー(泣)』
「どこ行ってたの?」
『散歩・・・』
「また?」
『うん・・・』
「けんた心配して、今入院してるのに点滴外して
 千里ちゃんのこと探しに行ったんだよ?」
『そうなの?・・・』
「うん」
『まぢかぁ・・・』
「『千里いなくなったぁ・・』って急に飛び出していったんだよ?」
『迷惑かけちゃったね・・』
「けんた、バカだからドクターに怒られたんだょ!」
『だょね・・・』
「でもね『どこ行ってたんだ!』って聞かれた時
『連れの・・・俺の女探してました。』って泣きながら言ったんだょ。」
『バカだね(笑)』
「それほど心配してたんだよ・・」
『めっちゃ迷惑かけたね・・ごめんねって言っといて。』
「うん!」
『美穂もごめんね・・・』
「ウチは大丈夫だよ!悩みならいつでも聞くから★」
『ありがと・・』
「学校これる?」
『うん!行く!!』
「じゃぁ、また明日ね!」
『うん。』

みんな心配してくれてたんだね・・・

ごめんねけんた・・ごめんね。美穂・・・

先生・・後輩・・・・ごめんなさい・・・
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