恋愛アドバイサーズ
恐怖のハガキ
高校に入学し、恋愛問題に悩んだ私は恋愛成就するや否や"バスケ部"から"恋愛クリニック部"という変てこな部に入部させられ、高校3年間の貴重な時間を恋愛クリニック部に費やすことになった。
1年の時は良かった。
めちゃくちゃだけど、楽しく仕方なかった。
問題は3年の時。
何とか部は存続したものの、1年の時に感じた達成感、このメンバーなら何でもできるという安心感、絶対感が感じられなくなっていた。
この気持ちがなんなのか、それに気付いたのは大学に入り、あの先輩たちのいるサークルに入った時だった。
あの、ハチャメチャな先輩たちと一緒にいるのが楽しいんだ。
だから、あんなにキラキラした思い出になってるのだと。
それから大学を卒業していく先輩たちを見送って、無事に就職先も決まって……。
これからは一人で前へと歩いていくんだ。
先輩に頼らず、一人で歩いていくんだから!!
……なのに、それは一通のハガキによって狂わされた。
『○月××日△△に集合』
差出人は……名前を忘れたが、かつて部長と呼んでいた、私が知る中で一番面倒くさい人。