恋愛アドバイサーズ
「宮城君の学校にも電話して断ろうとしたんですけど、最近学校の先生って少なくなってきてるでしょ?
だから、断るのをやめておきました。
ですから朋さんには宮城君の分まで働いてもらいます」
はい?
「……おい、ちょっと、お前らそこに座れや」
「はい??」
「ちょっと??朋ちゃん??」
部長の声も、美鈴先輩の声ももう聞こえない。
「座れって言うとんねん!!」
「ひぃっ」
肩を震わせソファーへと腰を下ろすメンバーを見て、
「そこちゃうわ!!床じゃ!!!床に座れぇ!!!」
「はい!!すいません!!」
…………・・・・・
この後、数時間にわたって説教が続くのだが、どんなに怒ったって出版社辞退を辞退できるわけもなく、
私はまた、この先輩たちと共に生活していくことになったのだった。
この時、初めてネクタイを交換しなければと後悔したのだった。