恋愛アドバイサーズ

「つかつか……あの〜、ちょっといいですか?」


私たちの会話を怯えた瞳で見ていた女子高生たちが話しかけてくる。



「……なんですか?」

インテリメガネ大魔王様は少し不機嫌にそれに答える。

「つか。別に、あなたが私たちの名前知っていたとしても、それって……この会社、恋愛アドバイサーズ??だっけ?それとどう関係があるわけ?
別に化粧がうまい人がいるからって、なんてこと無いじゃん。
あんまりよくわかんないんだけど」

「ッカ!!もう少しわかりやすく言ってくんないと、“化粧がうまいから何?”ってなんじゃん?化粧で可愛くなったからって上手くいかないもんはいかないし?
ゲームで攻略法がわかったからって、それでなんの得になんの?自分の力じゃないわけじゃん。
暗記が凄いからって、恋愛がうまくいくなんて思えないし」



……キミたち、なかなか鋭い指摘をするんだね。
結構グサッと来るんだけど。


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