恋愛アドバイサーズ
メガネを中指であげながら、ニヤリと不適な笑みを浮かべるインテリ。
こえ〜よ。
「ふ〜ん。……ッカ!いこっか」
女子高生たちはインテリの言葉に満足したのか、そのまま静かに帰って行った。
残された私たちは、急に訪れた静けさがなんだか寂しくも思えた。
「インテリメガネ……」
「は?!」
「いえっ!!!山田先輩、……あの2人、来てくれますかね?」
「……さぁ」
「……私、なんだか来てくれるような気がします」
「……そうですか」
先輩……インテリメガネはそう言うと、くるりと背を向け、またビラ配りを始めるのだった。
本当は、インテリメガネだって来て欲しいくせに。
素直じゃないのは昔から変わってませんね。