恋愛アドバイサーズ


聞き間違いかな?なんて首をひねって考えていても、
「あっ、部長!!今日新しいゲームの発売日なんで、はやく帰ってもいいっすか?」

「…………」


あぁ、久々に会った私をスルーして、中井先輩。


っていうか、やっぱりまた部長って言われてますよ?



「……部長」

「………………」


マッチョ青木?



「……おや?部長いらっしゃったんですか」

「……………………ぐす」

インテリぃぃぃぃぃ!!
絶対お前はわざと言っただろう!!



部長泣き出しちゃったじゃん!!



「……どうせ、僕なんて部長どまりですよ。ぐずぐず。」

「部……社長……これ、どういうことですか?」


隣にいた宮城が今のこの状況について尋ねる。


「どういうことってわかりきったことじゃないですか。
恋愛で悩む皆様のお役に立ちたいから恋愛クリニック部のような会社を起こしたんですよ。
ただ、クリニック部の部は部活の部ですからね。

アドバイサーズに名前を変更しましたが、内容は今までとなんら変わりませんし。」

……へぇ。
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