恋愛アドバイサーズ

「えっとね?
なんか、ある女の子が幼稚園の中で人気ナンバー1の男の子に告白したのよ。

そしたら、その男の子がね??
『俺の女は美鈴だけだから』とか言っちゃったらしいの。
で、その女の子泣き出しちゃって、最終的には親まで出てきちゃってね??


……なんていうのかな、私疲れちゃったのよねぇ」

美鈴先輩は溜息を吐きながら遠い目をして話した。



お、恐るべし、MONSTER PARENT!!だっけ?



最近は子供のケンカにも親が出てくるっていうもんな。

なんか、
……幼稚園も大変なんだろうな。

美鈴先輩の寂しげな後姿を見ていたら、これ以上何も言えなくなった。



でも、でもでもでもでも!!他の人は?!

「っ中井先輩!!」

「ん?」

テレビの画面から目を離すことなく、返事をする中井先輩。

そんなにゲームが大事か?!


「あの?!先輩はゲーム会社勤務ですよね?」

「あぁぁ。あのゲーム会社なぁ、すっごい意地悪言うんだ」



はい?
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