嘘と嘘で始まる
ーーーー
ーーー‐‐‐
ーー‐‐‐‐‐‐


「実菜の部屋で飲みなおしたい」

「はあ?」

「実菜の部屋居心地いいから好きなんだ」

私と慎也は、会社の近くにある居酒屋で軽く食べて飲んで、店を出た所。普段なら近くのバーでまったり飲みなおすんだけど。
ちょっとちょっと。
酔っ払うほど飲んでないでしょ。
それなのに、何を言い出すんだ。

「だめだよ。私達に何もないにしても、慎也の彼女に悪いよ」

「お前の彼氏にも?」

「う、うん。そぅ…」

いつものように男友達といくような店でおごってもらって。

店を出た途端こんな事言う慎也、初めてかもしれない。

彼女となんかあったのかな?

と、自分に都合のいい事考えてしまう。

< 8 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop