自由帝の笑顔の嘆き
「実は俺、皇子なんだよね〜」

ロキが笑いながら言う。

「アハハ!ロキが皇子ならあたしは皇女だよ」

全く真に受けてない感じでリラが言う。
…よし、作戦どうり。

「ま、会いたい人とかが居るからねぇ」
「ふぅん。わざわざ大変だねえ」

しみじみとリラが言う。

「おろ?なんだあれ」

ロキが前を指差しながら聞く。

「ああ、関所だよ。あそこを通らないと国の外には出れないからねぇ」

二人は関所近くでエアボードから降りる。

「ん?なにか用かね?」

門番が聞く。

「関所を通りたいんですけど〜」
「ああ、関所ね。どうぞ、通ってください」

門番がロキに意味ありげな目線をする。
恐らく父親から話を聞いてるのだろう。
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