15のとき


「ただいま~!」



私は息を切らせたままもどかしく靴を脱ぎ、茶の間へ向かった。



「お母さん?」



母は薄暗くしたキッチンにぼんやりと座っていた。




「何時だと思ってるの?」


約束の8時から

すでに2時間が経過していた。



「ごめんね、お母さん。私…、」




「そんなに気に入らない…?」



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