15のとき

「だけど、遅刻しちゃって…。そしたらお母さん私なんて産まなきゃ良かった…って…。」



言ってて


また泣けてきた。



ヤバ…


これ以上喋ったら、涙が止まらなくなりそうだった。


「ごめん…、そういう…ことで…、今夜は…家に…帰れないの…。」



かすれかすれに言った…。







勇気は黙ったまま

空を見上げていた…。




フーっと息をつき



彼は私を抱き締めた…
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