15のとき
「奈美にそんな男の子がいたなんて…、お母さん自分のことばかりで、何も気付いてあげられなくてごめんね…。」
私は、こんなに面と向かって母と話し合ったのは、どれくらいぶりだろうと考えた。
思えば
母が父と離婚してからというもの
すれちがいの生活続きで、「おはよう」の挨拶すらもままならなかった。
だから
実の親子なのに、なんか久しぶりに会った親戚と話すような変な感じだった。
母は黙って聞いていた。
少し考えるようにして…