15のとき

しばしの沈黙の後…


彼は重々しい口を開いた。




「母さんが倒れて、入院したんだ…。」



「えっ…」

「そうだったのか…。」


「おふくろさんが…」
「大変だったな…」

やっとの想いで吐き出すように告げた勇気を励ますように

みんなが彼の肩に手を添えた…。




「僕が音楽にのめりこみ過ぎて母を心配させてしまったから、過労で倒れたんだと思います…。だから…」



「違うよ!」



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