15のとき
お母さんの病院に着いたころには、もうヘトヘトになっていた。
もうちょっと体力をつけないとヤバイな…と本気で思った。
忘れていたが、今年は高校受験もあることだし…。
そんなに難しいところは受けないつもりだが、受験勉強は精神力とある程度の体力がいる。
病室に着いて、改めて緊張が高まってきた。
いよいよ勇気のお母さんに会っちゃうんだ…。
フツーにしてればいいと思うのに…
思えば思うほど、変に意識してしまう…。
あぁぁぁ~…
よっぽど私は変な顔をしていたのか、ぎこちない動きでもしていたのか…。
勇気はマジマジと私をのぞき込み、「噛みつきゃしないから、安心しろよ。」と笑う。
そういう意味じゃなくてぇ~…
やっぱり
勇気は天然だわ…
予感が確信に変わった。