15のとき
人って
こうやって向き合って話してみないと分からないことが沢山あるのかもしれない…







「ヤバイ!こんな時間っ!」




シンゴは時計を見て焦りだした




「悪い…、今日10時には帰るって言ってあるんだよ。」



彼は顔の前で両手を合わせ「ごめん」のポーズをしてみせた。



「うん、わかった…。」






ここで
“まだ帰りたくない”とかダダこねたら、彼はどんな顔したのかな…。



ふと思ったけれど
できなかった…






でも本当は
帰りたくなかった…





独りでなんて





帰りたくなかったよ…。


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