15のとき
シンゴは途中まで送ってくれた…



私達は
ほとんど会話を交さなかった。





しかし
繋いだ手だけは
ずっと放さなかった…


今日でお別れするんだ…


私はできるだけ彼の顔を見ないように

外のネオンを眺めた…


そうでもしない限り
自分の中にフツフツと沸き上がってきてしまう抑えきれない感情に負けてしまう気がした…




そんなワタシの気持ちを知ってか知らずか



彼の視線と
握っている手の力は強くなっていった…
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