意識の底へ…。



20ΧΧ年。7月7日。

「彦星は年に一度しか織姫に会いにこないけど、俺はいつでも悠梨(ゆうり)に会いに行くから。」

だなんて、クサい告白の言葉に少しだけ呆れたけど、結局、何だかんだで私に告白してきた斎藤貴之(さいとう たかゆき)を受け入れてしまった私。


交際して早、2年が経つけれど、貴之にはあまり不満を
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