心の思うままに

笑ってできた目尻のシワが
年を増やすごとに 濃くなっていった

若いうちはシワなんてもん嫌だったと思うけど

長年付き合えばそれは当たり前になってきて

目尻のシワや至るところにあるシワ含めて私になっていて

孫に聞かれるんだ こうやって

「おばあちゃんはなんでシワがあるの?」

小さな指で指すのは、私の目尻

そうしたら優しく答えるんだ

「楽しい思い出がね、たくさんあるから、忘れないようにシワとして刻み込まれたんだよ」


それが正しいなんて答えではないが

これが私が信じる正しい答えなんで

この目尻のシワを鏡で見つめて

私のこれからの人生を見つめて

大きな笑い声を増やしてく

そういう年の取り方をしたい


それが私のこれから先の人生だ
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