心の思うままに
熱しやすく、冷めやすい
とはわたしの事を言っているんでしょーか
むっとして、聞いてみたら
そうなんだ 意外だけどな
愛想笑いで返してくる
真っ赤な他人
そうなんです 一瞬で恋に落ちるんですよ
わざとふて腐れるように言ってみる
ふーん たいして興味なさそうに真っ赤な他人は外をみる
釣られてわたしも外をみた
真っ赤な他人が視線を追っていた先には
またまたわたし達とは他人の彼女がいた
真っ赤な他人な彼は
真っ赤な他人の彼女に
恋をしていた 知ってるよ
彼女はどうだか知らないけれど、彼は本気なんだってこと
彼の瞳を見ればわかる
彼女を見つめる彼の瞳は
ギラギラと炎を映している
そんな彼を見つめるわたしの瞳は
きっと、碧(あお)く深い海を
映し出しているのでしょう