BALLOON~あなたの近くを飛んでいたいから~
-ガチャッ-

「りゅ…龍さん?」

「学校でケンカしないって言ったじゃん…。」

いやいや…。ケンカとゆうよりイジメか暴力でしょ…。

「は?龍邪魔しないで。」

りゅ…龍?呼び捨て…。

「ん-…。これは俺が放っておけない状況でしょ。」

「だからって屋上にこなくていいでしょ!」

あ-あ…。先輩怒りMAXだよ…。しかも逃げれない…。

-ギロッ-

「ひっ…。う-…。」

やばい…涙でそう…。

「あんたがいなければこんな事にならないのよ!」

え…。私のせい?

「ふっ…うえ~ん…。グスッ」

「ちょ!何泣いてんのよ!」

だってぇ…。怖いし,痛いし…。泣くしかないんだもぉん…。

「私は泣かせてないわよ!」

いや…先輩のせいだよ-…。

-ヒョイッ-

「ふぇっ?」

な…な…何で?私の体が浮いてんの?って龍さん顔近い!

「よっ…と。ん-重いね…くくく」

「ちょっと龍何やってんの!」

「そうですよ!龍さんおろしてくださいって。ってか重いならなおさらです!」

ってか…これっていわゆるお姫様抱っこだよね…?

「うそうそ。軽いから大丈夫♪」

「いや。歩けますから…。」

痛いけど…歩けるよ。

「無理だろこの足じゃ…。見てみ。痛いでしょ?」

ん?ってえぇ~!こんなに腫れてたの?!

う…。何かもっと痛くなってきた…。

「い…痛いです。」

「でしょ。だから俺が保健室連れてくよ。」

「ってことで,もうケンカすんなよ。」

「ふん!こんな子の為に時間つぶすなんてもったいないから,もういいわ!」

よかった-…。


< 6 / 26 >

この作品をシェア

pagetop