雨の日晴れの日
雨
太一と別れて十分後。
さっきまで晴れてた
空から急に雨が降ってきた。「太一大丈夫かなあ」いつもは家についたと
メールが入るはずなのに
その日は届かなかった。不思議に思ったが
疲れてるのだろうと思い気にせずお風呂に入り眠りについた。
すると夜中の2時頃
家の電話のベルが鳴った。「誰‐こんな時間に…」あたしはブツブツ云いながら受話器をとった。
「もしもし」
電話の声は太一の親友で従姉妹の洋介だった。
あたしは洋介の話す言葉の意味が始めは良く
わからなかった…。
言葉も出なくて
驚きのあまり涙も
流れない…
「ねえ…今なんて
云ったの?太一が…太一が?」
“太一が死んだ”
そんなっ…
だってつい7時間前まで元気に笑ってた。
いつもと同じように…
キスをしてくれた。
洋介の話は
太一はあたしと別れて雨が降ってきた太一の家までの帰り道で
スリップしたダンプに
はねられたそう。
ついさっき息を
引き取ったって…
「なんで死んぢゃってから電話なの?ど‐して息がまだある間に教えてくれなかったの…?私たち二人は反対されてたから?」あたしは思ったが
洋介に云う事では無い
と思い何もいわず
受話器を置いた。
洋介は病院の名前を
教えてくれていた。
あたしは服を着替え
太一が死んだ病院に
走った…。早く行きたくてお小遣いすべてはたいて、タクシーで向かった。着いた瞬間、太一のお母さんとお父さんがあたしを冷たい目で睨んでいた。「あのっ…」震える声で精一杯に話した。
「太一に会わせて…一度だけ顔を見せて…お願いします」太一の両親は低い声で「お断りします。太一も貴方なんかに逢いたくないでしょうから」
あたしは泣いた。
「お願いします…。太一に…太一に」
“太一に会わせて”
あたしは土下座した。
必死の想いで頭をさげた。「お願いします…どうか…お願いします」
太一の両親はなんとか太一に会わす事を許してくれた。太一の顔にかかった白い布を手でまくり太一の顔を見つめた。
「なんで…これで死んぢゃってるの?こんなにも綺麗なのに…」
あたしのなかカラ我慢してたもの全てが
涙となって流れてきた。太一がなんだか泣いてるように見えた。同時に笑ってる様にもみえた。
さっきまで晴れてた
空から急に雨が降ってきた。「太一大丈夫かなあ」いつもは家についたと
メールが入るはずなのに
その日は届かなかった。不思議に思ったが
疲れてるのだろうと思い気にせずお風呂に入り眠りについた。
すると夜中の2時頃
家の電話のベルが鳴った。「誰‐こんな時間に…」あたしはブツブツ云いながら受話器をとった。
「もしもし」
電話の声は太一の親友で従姉妹の洋介だった。
あたしは洋介の話す言葉の意味が始めは良く
わからなかった…。
言葉も出なくて
驚きのあまり涙も
流れない…
「ねえ…今なんて
云ったの?太一が…太一が?」
“太一が死んだ”
そんなっ…
だってつい7時間前まで元気に笑ってた。
いつもと同じように…
キスをしてくれた。
洋介の話は
太一はあたしと別れて雨が降ってきた太一の家までの帰り道で
スリップしたダンプに
はねられたそう。
ついさっき息を
引き取ったって…
「なんで死んぢゃってから電話なの?ど‐して息がまだある間に教えてくれなかったの…?私たち二人は反対されてたから?」あたしは思ったが
洋介に云う事では無い
と思い何もいわず
受話器を置いた。
洋介は病院の名前を
教えてくれていた。
あたしは服を着替え
太一が死んだ病院に
走った…。早く行きたくてお小遣いすべてはたいて、タクシーで向かった。着いた瞬間、太一のお母さんとお父さんがあたしを冷たい目で睨んでいた。「あのっ…」震える声で精一杯に話した。
「太一に会わせて…一度だけ顔を見せて…お願いします」太一の両親は低い声で「お断りします。太一も貴方なんかに逢いたくないでしょうから」
あたしは泣いた。
「お願いします…。太一に…太一に」
“太一に会わせて”
あたしは土下座した。
必死の想いで頭をさげた。「お願いします…どうか…お願いします」
太一の両親はなんとか太一に会わす事を許してくれた。太一の顔にかかった白い布を手でまくり太一の顔を見つめた。
「なんで…これで死んぢゃってるの?こんなにも綺麗なのに…」
あたしのなかカラ我慢してたもの全てが
涙となって流れてきた。太一がなんだか泣いてるように見えた。同時に笑ってる様にもみえた。