雨の日晴れの日

｢おいッ久志ぃ〜可愛い後輩じゃんかよ｣
｢うんうん！俺タイプ｣
“アハハハ〜”
｢何？この人たち…
太一死んだことは先輩に話してるのに…
先輩はあたしの気持ち知ってるのに…何で一緒に笑ってるの？｣
なんだか不信に思えてきた。
｢梨華ちゃんはさ〜｣
隣りに座ってた
金髪にピアスの男の子があたしに話してきた。
｢あ…はい？｣
｢可愛いね！彼氏居ないの〜？｣
“はっ？何いってんの？この人最悪…”
心で叫んだ…
｢あっ？そっか〜彼氏死んだんだよね〜じゃあさ…｣
｢知ってたの？じゃあ…何ッ？｣この人たちは知ってて笑ってたと思ったら普通に話せなくなった。｢俺らが慰めたげるよ｣“ガタタッ…ー”
｢きゃっ｣
｢先輩？何この人…
何してるの？先輩？｣
見える先輩は笑ってた。あたしは
信じてた先輩に
“レイプ”された。
１５の夏…
初めて本当の裏切りを
体験した…。
｢やめてっ…やめてぇ｣
あたしは泣いた
最後は泣き疲れて
言われるままにした。

｢誰にもゆうなよ！また明日来いよ。俺一人でゆっくり慰めてやるよ｣
｢……｣
｢まぁいいや！来いよ！｣“ガチャん”
あたしはその帰り道
どうやって家に帰ったのか未だに記憶が無い。
家に帰ると
母があたしに駆け寄ってきた…｢ごめんね…梨華…ごめんね…お母さんひどい事いったね…｣
｢…………｣
｢梨華？｣
｢…もういいよ…
お母さんとなんて
今話したくない…｣
あたしは母の手を解き
部屋に入った。
その場から逃げるように…。次の日から
先輩のいいなりになる日々が始まった。
｢どーだ？太一を忘れられたか？俺がヤッてやってんだから当たり前だよな｣
｢………｣
｢おい！なんとかいえや｣｢ありえない…
あんたなんかで太一は消えない…あんたなんか…｣先輩はあたしを殴った拳を握り締めて
思いっきり殴った。
あたしは睨んだ…
強く強く先輩を睨んだ。｢もういい…帰れ！明日からくんなっ｣
あたしはかばんを持ってその場わそそくさと
立ち去った…
｢…痛かった…怖かった…やっと解放されたんだ…太一…太一…苦しいよ。｣空はあまりに綺麗でなんだか憎かった。
｢太一は居ないのに…｣