《短》紅の花、甘い蜜。



どれくらい・・・

歩いただろうか・・・・・


もう真っ暗で、

辺りは見たことのない景色ばかり。









「ぼくぅ、どうしたの?」


『・・・・・』










話しかけてきたのは、20歳くらいの女だった。



あまりにも泣きはらした顔だったから、目立つようだ。









『・・・・・』


「きゃぁッ!
 だっ、大丈夫!?」










視界がどんどん狭くなって・・・


意識が遠のいていくのが自分でも分かった。








ドサッ




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