アタシとじいさん

「もしもし、翔ちゃん?」


『おっ!ひかりか!?やっとでた!ずっと心配してたんだぞ!』


「ごめんね、アタシも久しぶりに今携帯見たの」



『そうか。で、大丈夫か?』



「アタシは大丈夫だけど…ケンちゃんが…」




ケンちゃんは友達と話すことや、メールを見ることすらできない。


それを考えると、アタシは非常識なことして…



そんなアタシの気配を読み取ったのか、翔ちゃんが『ひかり?』と言っている。





「ぁ、ごめん。翔ちゃん…ケンちゃんのこと…聞いた?」




『聞いたよ。意識がいつ戻るかわからないんだろ?』




「うん…」




アタシはそのとき夢でみた、翔ちゃんを思い出した。













゛ケンはお前のせいで死んだんだ ″






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